富澤です。
amazon輸出を進めていく上で無在庫販売をする際に発送はどのようにしたらいいのかという質問をいただくことがあります。
僕が無在庫販売をしていたときの発送方法について解説をさせていただきます。
amazon輸出では発送方法が売上を左右する
僕がamazon輸出の無在庫を始めた当初は、どの発送方法がいいのかと頭を悩ませました。
多くの場合は日本郵便の海外郵便などを使って海外発送をします。
その中でも発送方法はたくさんあります。
EMSという発送方法
例えばEMS。
この発送方法の素晴らしい点は安心感です。
追跡番号が付いているのは当たり前ですが、配達までのスピードもアメリカであれば4,5日で届きます。
2万円以下なら紛失や破損などの損害賠償にも対応されています。
素晴らしいが高すぎる。
500gくらいの荷物だと送料が2千円します。
商品代金よりも送料の方が高いなんてことが起こるわけですから通常ではこの方法は無在庫販売で使いません。
使っていたら出品価格が高くなりすぎて、そもそも売れない。
といった現象に悩まされることになります。
このEMSが出番となるのはホリデーシーズン、クリスマスシーズンです。
この時期になると『expedited』という、いわゆる『お急ぎ便』を選択するお客様が異常に増えます。
送料が高くても早く欲しいというニーズが高まるからですね。
こうした十分な送料をいただける場合はEMSをフルで使うことになります。
国際eパケットという発送方法
こちらもEMSほどではないけど安心感がある配送方法です。
追跡番号と6千円までの損害賠償が付いているという感じです。
アメリカであれば10−20日で届くといった感じが実体験からの日数です。
基本的には後ほど解説する航空便という小型包装物という発送方法に書留を抱き合わせたのが、このサービス。
それを自分でラベル印刷するということで多少安くなるという感じです。
500gの荷物だったら1,235円
EMSより多少は安いですがamazon輸出の無在庫販売では使える機会が少ないのです。
このeパケットに合わせて価格設定をしてもライバルに太刀打ちができることは殆どありません。
つまり、売れない。
これが使える場面としてはCDなどのカテゴリーでアメリカ以外の国の人が買うと送料が14.95ドルいただけるようになっています。
このような場合は国際eパケットの出番かと思います。
EMSや国際eパケットを使う機会が少なくなってしまう原因としてはamazonの価格競争にあります。
一つの商品に対してセラーが何人も殺到して安い順、またはカートを獲得している人から売れるというamazonの性質がありますので、価格競争は避けることができません。
そのため高い送料の発送方法を想定した価格設定では出品価格も高くなり売れなくなります。
となると、
小型包装物が最も現実的な発送方法
小型包装物という発送方法が販売数、売上を伸ばす上で選択するべき発送方法となります。
小型包装物にも2種類あります。
航空便とSAL便です。
どちらも書留が付いていないので追跡番号もなく安心感には欠けるのですが先程の発送方法よりは安くなります。
500gの場合、航空便なら960円でSAL便なら580円です。
航空便は国際eパケットと同じ扱いなので10−20日で届く感じでSAL便は20−30日で届くようなイメージです。
航空便を使って早く届けたいのですが、価格的にはSAL便が最も有力です。
直接聞いたわけではありませんが出品価格や説明文などを見ていると無在庫系はSAL便を使っているセラーが大半となっています。
紛失や遅延のリスクもありますが、そこを一定の経費と割り切る必要があります。
始めは僕も届くのが遅く紛失しても責任の追求ができないSAL便などは使うのに抵抗がありました。
できればお客様にも早く届けたいし、どこに今荷物があるのか分かる追跡番号付きの発送方法で送りたいと思うのが本心です。
しかしながら、その思いと売上を上げるのは一致しないのです。
まず売上を上げたいのであればコストを徹底的に見直す必要があります。
コストを1円でも安くして出品価格にそれを反映させる。
もしくは仕入れで卸などを見つけてライバルとの差別化を図る。
そのような頑張りをしてこそ売上が上がるのがamazon輸出の無在庫販売です。
ビジネスをするからには利益を追求していかなければいけません。
そもそも売れないのであればスタート地点にも立てないので、SAL便など安い発送方法を選択せざるを得ません。
それが僕が数年間に渡りamazon輸出の無在庫販売を続けてきたひとつの答えです。
海外発送の方法や梱包については過去に記事を書いていますので、そちらも合わせて読んでいただくことで理解が深まると思います。
参考記事→eBay、amazon輸出で自己発送する時の梱包、海外発送方法
無在庫販売の発送は小型包装物
まとめとしましては無在庫販売では小型包装物の一択かと思います。
しかし、大型商品や高額商品を扱っている場合はその限りではありません。
高いものが紛失でもされた日にはSAL便などの補償がきかないものは致命的です。
なので比較的安価な物を扱っていく場合は小型包装物の一択だと思います。
僕はSAL便を使うから敢えて5千円以下の商品とか上限を決めていました。
無在庫販売では闇雲に出品数を増やしたからといって売れてくれるような簡単な場所ではなくなりました。
ライバルセラーが増えたのも要因です。
そのため出品している商品のうち出品価格が最安値圏内を獲得している数が多いほうが売れやすいです。
例えば、10万商品も出品しているのに最安値圏内の商品が1000個しかないと殆ど売れません。
しかし2万商品しか出品してなくとも最安値圏内を獲得できている商品が1万商品もあれば結構売れていきます。
もちろん売れない商品の最安値を獲得しても意味はないので売れやすい商品の最安値を取れていることが理想ではあるのですが・・
で、じゃぁどうしたら最安値を多く取ることができるのかというと出品価格を下げなくてはいけない。
これもライバルに合わせて下げる必要があります。
ライバルが10ドルで出品しているのに、あなたが5ドルで売るとかそういったことではありません。
あなたも10ドルかそれよりも若干下げるかの出品価格設定です。
ただし利益が取れなければ、それはボランティアになります。
利益を確保しつつ最安値を取れる商品数を着実に増やすのであれば送料、梱包資材、仕入れなどのコストを削ることを考えます。
送料を安くすることで出品価格も安くできるわけです。
だからSAL便という安い方法を用いるべきであって、もっと言うと更に安くすると協力になります。
出荷量を増やすことで獲得できる割引もありますし、切手をヤフオクなどで買って別納という方法で安くする方法もあります。
ヤフオクだと切手は額面の92%程度で買えます。
そのシートなりバラの切手を荷物に貼らずとも窓口に持っていけば数えてくれて必要な分だけ取ってくれます。
このような地味ぃなことが大きな数字を生む施策となることがあります。
是非、amazon輸出の無在庫では発送方法について考えてみてください。
ここまで読んでいただき本当にありがとうございました。
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