富澤です。
eBayで無在庫販売で稼いでいくのはamazon輸出と比較すると非常に手間がかかり面倒です。
それだけに僕も実践をしたものの頓挫してしまった経験があります。
それはいくつかの問題点があったからです。
逆にその問題点を解決することができれば稼ぐことが可能だと思います。
その問題点と解決策を解説していきます。
もくじ
eBay輸出で無在庫転売を邪魔する問題
eBay無在庫で壁となる点で真っ先に思い浮かぶのが『リミット』という問題です。
初心者の方であれば最初の出品数の上限は10個です。
基本的に無在庫では出品数に比例して販売数も多くなっていく傾向にありますから、この出品数の制限(セリングリミット)は非常に大きな問題点です。
リミットアップの目安としては毎月、交渉を行ったとして以下のようなイメージで増えていきます。
経過月 | 出品数 |
0 | 10 |
1 | 20 |
2 | 40 |
3 | 80 |
4 | 160 |
5 | 320 |
6 | 640 |
7 | 1280 |
8 | 2560 |
うまくすれば毎月倍の出品数を増やすことは可能であると言われています。
実際に僕の知人も上記のような増え方でリミットアップを淡々とこなしています。
で、半年近く真面目にリミットアップをしてみても640商品しかリストすることができません。
amazonだったら登録間もないセラーでも数万商品はリストすることが可能です。
ここにamazonとeBayの差が出てくるわけですね。
つまり何も考えず闇雲にeBayで無在庫出品をしていたら、あっという間にリミットが来てしまうということ。
それであればリストする商品を洗練させて売れる可能性の高いものをピックアップして出品していかなければいけません。
そこでamazonとは違った手間というものが生まれます。
ただ、こうした作業を苦もなくこなしていくことができればビジネス筋というか売れ筋を感覚的に掴むスキルが身につくようになるので個人的には思考停止でなんでも出品するというスタイルよりは、考えながら出品していくという方が先を考えたときに武器になると思います。
売れやすい商品をピックアップさせていく方法については後ほど解説していきます。
eBay無在庫輸出は出品手数料がネック
ヤフオクやメルカリ、amazonなどでは何商品出品しようが無料です。
落札された場合にのみ落札手数料というものがチャージされます。
しかしeBayではアカウントの種類にもよるのですが、ストアでなくごく普通のアカウントでやっていくと毎月50商品までは無料で出品ができます。
(上の画像はeBay公式サイトの画像をスクショさせていただきました)
色々とカテゴリーや出品形式によって若干の手数料の差異はあるものの一般的なのが0.3ドルです。
0.3ドルもの手数料を請求されてしまいます。
それは売れようが売れまいが請求される手数料となることが注意点です。
となると売れもしないものをダラダラと出品していたら出品手数料で経費倒れしてしまいかねません。
仮に1050商品を無在庫でリストしたとしましょう。
50商品は無料として1,000商品には0.3ドルの手数料が設定されます。
すると300ドルもの手数料がかかってきてしまいます。
1ドルを100円と単純に計算したとしても3万円もの手数料がかかってしまいます。
無在庫はただでさえ薄利になりやすい性質を持っていますので、3万円という手数料もバカにはできません。
ただし1000商品を出品して毎月60%の落札率(600商品)をキープすることができ、なおかつ1商品あたり1,000円の利益が出すことが可能だったら60万円の利益が出ることになります。
それであれば3万円の手数料は安いものです。
amazon輸出無在庫販売の場合は大量に出品して最安値圏内を多く獲得して販売数を増やしていくことがシンプルな戦略となってくることが多いのですが、eBayの場合は少数精鋭にして高落札率を目指すことが重要な要素になってくることが分かっていただけると思います。
eBay無在庫輸出の出品方法が面倒という話
eBayに限ったことではないのですが出品というのは非常に面倒で時間を取られる工程です。
amazonではすでにカタログページといって既存の商品に対して出品登録をしていくので非常に早い。
しかし、それ以外のチャネルではそうもいかず出品が面倒です。
1商品1ページを自分で作っていくというイメージになります。
また中古商品を無在庫で出品しようと思ってamazonなどから引っ張ってきた画像を転用するのも、かなり微妙な話です。
中古は状態で値段が上下する性質のものですから画像がメーカー提供のような綺麗な画像を中古商品で使うのは違和感しか感じません。
となると新品が無在庫ではメインになってくるのかなというのが僕の考えです。
amazonのような大量出品の感覚で考えていくとエクセルのCSVなどを用いて一括出品、編集をしていきたいところなのですがeBayですと『file exchange』というものを使っていくことになると思います。
これがまたエラーが多発して大変です。
しかし短時間で大量に出品しようと思うと、このツールは避けて通れない所というのが僕の結論です。
amazonほど出品価格を神経質に微調整する必要はないとは思うのですが、無在庫の場合はいかんせん仕入れ値の変動は避けられません。
今日仕入れ値が1,000円でも明日には4,000円に高騰しているということもあります。
それだけに出品価格の調整は必要になってきます。
その時も1商品ずつ価格改定をしていては時間がかかってしまいますから一括で編集をしていきたいので、そうなるとCSVを使った一括での編集が必要になってきます。
はじめはeBay直接で手作業出品して慣れていくというステージを経てリミットアップをマメにしていき出品数が増加してきたら、こうしたツールなどを用いて効率化を図るのが大事かと思います。
eBayだけでなくCSVで一括管理をするというのはネットショップ運用などでも役立つスキルですから最初は慣れずに大変でしょうが慣れたら他のプラットフォーム、自社サイトでも活きるので頑張ってみましょう。
eBay輸出の無在庫で稼ぐノウハウ
ここまで読んでいただいたということはeBayで無在庫販売をしていく上で、どのような戦略を練っていく必要があるかイメージは湧いたでしょうか?
ざっくりと言うと
- 新品商品が無在庫では有利に働く
- リミットの問題があるから出品商品を洗練させる
- 落札率が高い商品をピックアップ
- ある程度の商品数までいったら一括出品、管理をツールなどで行う
といったところが肝になると思われます。
新品商品が無在庫では有利に働くという点においてはすでに書かせていただいたように画像の問題があります。
amazonとの比較ばかりで恐縮なんですが、amazonでは中古でも画像の提供は必要としません。
だからamazonにおいては中古の無在庫も問題なく実践することが可能です。
がしかし、eBayは自分で商品ページを作るということが必要になるわけですから画像も自分で用意しなければいけません。
中古を売るとなると手持ちの商品を写真におさめて掲載するというのが自然なことなのでamazonの画像を転用して売っていくというのは無理があると思われます。
ですからeBayにおいては新品をメインに無在庫販売していくというのがスタンダードだと思います。
僕個人的にはeBayという場所はオークションなので、性質上相性がいいのは中古商品だと感じています。
その理由と解説については過去に記事を書いていますので、読んでいただけるとeBayという場所の理解が深まると思います。
eBay輸出で中古が売れない、儲からないのは仕入れ先と売り方がズレているからだ
リミットの問題があるから出品商品を洗練させる
最初の頃はリミット(出品数)に上限があり、その数も非常に少ないことから片っ端から出品をしていくという方法は向いていません。
というかリミット(出品数)が増えたとしても手数料の兼ね合いから出品する商品には神経質にならざるを得ません。
そこでリストする商品は洗練をさせなければいけませんね。
基本的に売れない商品をどんなにリストしようが売れないものは売れないので原則としては過去に売れている商品をリストしていくというのがベターかと予想されます。
その上でアメリカの人がどんな日本製品に興味を示しているのか?という点に重点を起きながら洗練させていくことが大事です。
ですからeBayで過去90日売れた商品を見ることがまずもって必要。
amazonなどでランキングを見るのも良いのですが、amazonで売れるものがeBayで売れるとは限りません。
その場所で売れた実績があるものを最優先でチョイスしていくと良いと思います。
例えばeBayで以下のような条件で検索をしたとします。
検索キーワード:『jp』
商品状態:『New』
価格帯:『2,000円〜』
出品者ロケーション:『Japan』
表示方法:『Completed listings』
価格の部分が黒く表記されている商品は終了したけど落札されなかった商品です。
逆に実際に落札された商品は価格の部分が『緑色』で表示されます。
この画像で際立っているのが
OAKLEY Golf Marker Navy Red Set 99463JP
という商品です。
ただこれだけでは一時的な需要で売れただけかもしれませんので更に深く調べていきます。
またeBayで『99463JP』と検索をします。
おそらくこれがこの商品の型番ということになるかと思います。
絞って検索すると落札率は50%ということになりますが、おそらく同日に落札されたことを踏まえると同一人物が色違いもまとめて購入したということで『多くの人が求めているのか』という部分には疑問が大いに残ります。
試しに出品するのも良いのですが、データ数が少ないかなというのは個人的な感覚です。
なぜすぐに正解を公開していないかというと、実際にどんなふうに正解までたどり着くのかという思考プロセスについてもシェアしていきたいので敢えて回り道をしながら解説していってます。
ご辛抱を・・
と、ここまで来て僕はコンプリートリスティングの表示形式でやる意味を感じなくなったので『SOLD』という実際に売れたものだけを表示する方法に切り替えて検索を続けました。
そうして流し見ているとFLCL Original SoundtrackというCDを見かけました。
例によって上記CDのタイトルで過去の状況を検索すると以下のような状況です。
Hong Kongセラーが異常な値段で出しているものの何故か日本人セラーも負けじと高く売っています。
おそらく値段でなくしっかりとした正規品が欲しいというバイヤーの願望なのだと思います。
ちなみにamazon日本でこのCDは1,800円程度で入手可能です。
3,295円程度で売ることができると送料などにもよりますがおおよそ600円程度の利益が獲得できます。
ちなみにamazonUSAではどんな状況かも一応確認してみたら以下のようなランキングになっています。
amazonではかなり売れているようです。
という感じで最初のうちは出品数の上限があるので練習も兼ねて地味にリサーチをしていくことがオススメです。
リミットが増えてきたらamazon.comのランキングなどで判断するのも良いとは思います。
それもツールを使ってですね。
どうでしょう?
面倒だと感じませんか?
eBayでの無在庫というのは結構障壁が多々あるので、それらをクリアしていく必要があります。
逆に言うと、その障壁で脱落者も多いので根気強く継続をしていけば優位に立つことができて稼ぐことができるわけですね。
やはり人が嫌がることをするというのが弱小個人がスタートアップで稼いでいくには必要なことだと思います。
よく『3K』といって汚い、キツい、危険という仕事の種類がありますが、これらの仕事というのは従業員としてはやりたくない仕事です。
だが経営者となってやると意外と儲かるというのはよくある話。
人が敬遠することを率先してやることはビジネスチャンスを生み出す結果となります。
無在庫販売は在庫のリスクがないことから魅力的に感じますが、管理や手間の部分がどうしてもかかります。
それでも魅力的で儲かることは間違いありません。
ただeBayという場所に絞って考えるならば、どうしても『中古が売れやすい場所』という性質がありますから初心者でまだ海外販売が慣れてない人は中古から入ってもいいのかなというのが僕の考えです。
その方が売れやすく利益率もいいからです。
以下の記事も参考にしてみてください。
eBay輸出で中古が売れない、儲からないのは仕入れ先と売り方がズレているからだ
ここまで読んでいただき本当にありがとうございました。
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