富澤です。
最近、
「カメラ転売を教えてくれる塾に入ったのですが全く稼げません」といったメールを頻繁にいただきます。
その数があまりにも多いので、この記事では『なぜ稼げないのか』という部分と、そこから脱却していく方法について解説をしたいと思います。
もくじ
高額塾に入っても稼げない理由
そもそもサポートを殆どしてくれない
実際に僕はこの手のスクールのようなものに入ったことはないので、あくまでも読者様からいただいたメールの内容から書かせていただくのですが
- カリキュラムと称して数ページのレポートだけが送られる
- 質問のメッセージを送っても返信に数日かかり、短文で終わる。
- マンツーでの指導もあるということだったが結果的になかった。
などといった話を聞きます。
これが事実なのかどうかの判断は難しいのですが、もしこれらの内容が事実だとすると初心者の方が短期間で成果を出すのは難しいです。
参加している人というのは意外と遠慮をします。
質問をするときも
「こんな質問をしてバカだと思われてしまうのではないか?」
「マンツーでの話があったけど、それはいつですか?と聞くのは図々しいのではないか?」
などと考えてしまいます。
僕は小学校でも中学校でも授業中に答えが分かっていても手を挙げられないタイプだったので、ある意味で参加者の視点がよく分かります。
自分から言いづらいんですよね。
「いーや!ビジネスをする者として自分の主張はガンガン通して、ガツガツいかないと!」
と言われることもありましたが、性格の問題なのか言えないことがあるのは理解できます。
それを良いことに運営側が参加者から言ってくるまで放置するというのはいかがなものかとも思います。
ずっとおんぶに抱っこで依存する人は稼げない人の典型ですが、それでも最初の方では運営者やコンサルの方が参加者の方の手を引っ張って「こっちに来い!」といったリードが必要だと思います。
ebayでカメラ転売をする人口はどれだけいるのか
しつこいようですがカメラ転売は人気があります。
あちらこちらでカメラ転売を教えるスクールがあります。
で、教えられる内容としてはカメラを扱う上での基礎知識(検品など)、清掃方法、出品、仕入れなどですね。
まぁこういった事を教えてもらうのは当然のことです。
こういった基礎なくしてビジネスを成り立たせるのは難しいです。だから基礎は必要です。
で、転売の場合は『売る場所』と『仕入れる場所』が重要になってきます。
そこそこに参入障壁のあるebayなどで販売するのは僕としても良いと思っています。
ただ『仕入れ』がネックになってきます。
スクールなどでは例外もあるでしょうが、
『ヤフオク』『メルカリ』『実店舗』がメインになっているようです。
この仕入先自体は悪いことではありません。転売というのは対象商品が売っている場所は何処でも仕入先になり得るからです。
ただ、スクールに参加する人や単純にカメラ転売を実践されている方がどれほどいるのか分かりませんが、間違いなく多くの人が同じ場所で仕入れようと常に睨みをきかせています。
そうなってくると、身内でシェアの奪い合いになってきます。
「これは仕入れたいな」とヤフオクで気になる商品があって入札の予約をしておいてもライバルが多く希望の価格で落とせない。
でも仕入れをしなければ売上も立たない原則があるから無理をしてでも仕入れようとする。
そうなると仕入れのコストが高くなり、そこまで利益が取れないほどになっていってしまう・・
これは後述しますが、仕入れが高い上に売れるまでのスパンが長いと資金繰りがかなり苦しくなってしまいます。
ライバルがいるのは当然だし競争が起こるのも当たり前ではあるものの、全く同じ方法を同時進行で多くの人に教えていく・・想像しただけで厳しさを感じます。
カメラはすごく需要があるジャンルではありますが、それだけに競争も激しくなりつつあります。
自分自身、カメラが好きになれない
僕にメールをくださる方に「そもそもカメラは好きなんですか?」と聞くと「いえ、全く興味はありません」と回答する人が多いです。
儲かるからという理由でカメラ転売に入り込んだと思うのですが、ここらへんが長い目で見ると大きな差になることが多いです。
男性の方は実際に儲かるとそれが楽しくなるという傾向があります。
なので儲かるという成功体験をしてカメラという商品をもっと調べて知識を入れて、いかにもっと大きく稼ぐことができるだろうと突き詰めていくことになります。
ただ、中には多少儲かっても自ら調べたり、知識を取り入れようともしない人もいます。
その根源にあるものが自分の売っている商品が好きになれない。
という点にあるのだと思います。
そうなってくると作業すらも集中してできないことになります。
カメラやレンズというのは結構シビアな商品だと認識しています。
カビ、チリ・・アタリ・・そういった瑕疵を説明しないとクレームは当たり前で、そもそもそんな商品を売ってはダメという考え方もあります。
そんな神経質にならざるを得ない商品を販売するのだから知識は当然のことながら情熱も必要になります。
検品するときも情熱があるのとないのとでは違ってくるのだと思います。
情熱がないと必然的に手抜きになっていき、それがクレームに繋がり、モチベーションが低下していくというスパイラルにはまってしまうでしょう。
これはカメラ転売だけの話ではなくてアフィリの業界でもよく聞く話です。
自分が好きでもない商品を紹介する記事を書くのに、どうしても辛くなってくるといったこと。
こういったマインド面の問題解決は非常に難しいのですが、自分が関心のないことは、講師がどんなに良いことを言っても右から左へ抜けていくだけ。
なのでパワーが出ない時は、こういった要因もあることを理解しましょう。
本当に好きなことだったり、自分がやりたいことっていうのは他人がどんなに反対しても、寝食忘れて没頭するものです。
仕入れ資金、在庫がはけない・・資金繰り
カメラは販売価格も高いことから人気があります。
例えば、
2,000円のCDを売ったとします。2,000円の販売価格に対して手数料や仕入れとコストがかかりますので当然ながら得られる利益というのは数百円単位の薄い利益です。
薄利の場合は数を売ってなんぼということになりますので、いかに数を売るかという戦略を考えていくことになります。
反対にカメラ、レンズなど高額商品を扱う場合は価格差を取りやすいケースもあり、そこまで数を売らずしても売上は立ちます。
ただ、高額なだけに仕入れにも結構な金額が必要になってきます。
おそらく大半の人はクレジットカードでの仕入れをしていると思うのですが、どんなに支払いが今すぐでなくとも1ヶ月後、2ヶ月後には請求がきます。
このスパンまでにいかに手元に現金をストックできているのか?これにヒヤヒヤしてしまうことがあるのが転売です。
カメラ転売では基本的にBuy it nowという即決方式で販売することがメインとなるはずです。
オークション形式では相場より安く終わってしまうリスクがあるからですね。
ただ、即決方式は基本的に売れるの待ちです。
運良く出品した数時間後に売れることもあれば、90日が経過しても売れず値下げをせざるを得ない状況になることもあります。
即決方式はどちらかというと我慢比べ的な要素もありますので、どうしても回転が悪いです。
その流れが崩れると途端に資金繰りが悪化する場合もあります。
中には耐えきれず殆ど利益がでないような価格で売ってしまい現金化する人もいます。
確かに消費税還付などで、いくばくかの利益上積みもあるでしょうが、還付目的でビジネスをやっているのは健全ではありません。
物の売買で十分な利益を出すことを考えたほうが良いです。
僕に相談をしてくれる方は、こういった資金繰りに苦しみ「他にもっと良いビジネスの形があるのでは?」と考える方も少なくありません。
転売の場合、
どんなに資金を持っていても、稼ぐための知識や仕組みなどを持っていないとうまくいきません。
また、稼ぐための知識や仕組みなどがバッチリであっても資金が少なければ稼げる金額にも限界があります。
多くの人は「資金が十分にあります!」ということはないと思われます。
なので資金が少ない中でビジネスをしている人、する人が大半だと予想されます。
そうなった時に資金繰りが最初から悪いのは致命的です。
あまりにも資金的余裕がない場合は高額商品は経験やスキルが高まるまで手を出さずに低額商品でコツコツと資金を増やしていくという考え方もありです。
僕の場合は資金がかなり少なく、クレジットカードの枠も少なかったです。
それにズブズブの素人でしたので低額を地道に売っていき『転売』というものの全体像を身体で覚えていき次第に高額商品にも手を染めるというルートを辿っていきました。
どれが正解というのもないのですが、精神的なハードルが低いものからチャレンジしてスキルを上げていくのが個人的にはオススメです。
転売ビジネスで稼ぐ人になるために
ここまでカメラ転売に対してネガティブなことばかりを書いてきました。
誤解してほしくないのですが、カメラ自体は悪い商材ではありません。
むしろ人気があり、需要もある素晴らしいジャンルです。
独自の仕入れルートを作ることができれば、他の人よりも秀でることができます。
僕がカメラ転売を本格的にやるのであれば、まず仕入先を構築することを考えると思います。
例えば中古品転売は一般の人から買取をするのが最強の仕入れ先です。
ただ買取となると店舗を持たないと、とか出張買取だとしても対面で仕入れをしないとといった障害も生まれます。
この辺りに抵抗がなければジャンジャンやれることはあります。
ただ、サラリーマンや主婦業をしながらに、買取ビジネスを展開するのは結構、難易度『中』です。
なので僕だったら古物商を取ってヒカカク!などに掲載をします。
ヒカカクでは一般ユーザーが手持ちの商品をオンライン査定で数社に相見積もりを一斉送信して、査定結果をメールなどで教えてもらう仕組みです。
売りたい方のユーザーは無料です。
逆に買いたい方の事業者は、そういった査定希望が入った時点で500円とか費用が発生します。
もちろん相見積もりなので自分に売ってくれる保証はないです。
ただ確率を上げる方法はあります。
査定を依頼してくれた人に電話をすることです。
基本的にセールスなどは『対面』→『電話』→『メール、FAX』の順で決まりやすいと言われています。
なので電話をすることで実際にお客さんと話すことができ、信頼関係も生まれ、お客さんの要望を聞くことができます。
その結果として自分に売ってくれる可能性が高まります。
あとは宅配買取という方法で送っていただき問題なければ振込をして完了です。
こういった仕入れ方もあります。
競争が激しいジャンル、場所で勝負をする時は他の人と一緒のことをしていては頭打ちが来るのが早かったり、そもそも稼ぐこと自体が難しいこともあります。
そういった場合は他の人と違ったアプローチで差別化できないかを考えるのも良いですね。
こう聞くと「じゃぁ飽和してるんですね」と簡単に結論を出したがる人もいますが、それは逃げです。
どの業種でも上手くいく人、つまり稼ぐ人はごく一部です。
近所の行列ができる店も「かんたん楽チンで♪」みたいな簡単なことで、その状況を作り出したとは思えません。
おそらく人気店を研究して、テストと失敗を繰り返して、それでも諦めず続けて今があるのだと思います。
そんな最低限必要なこともせずに「飽和している」と結果を出したがるのであればビジネスはやらないほうが良いです。
なにかアルバイトをして自分の生命時間を切り売りして確実に金を稼いだほうが楽だと思います。
自分でビジネスをするというのは不確実の連続です。
「今している、これは果たして正しいのだろうか?」「本当に結果が出る日は来るのだろうか?」・・そんな不安に襲われることは一度や二度ではありません。
でも、そんな不安をかき消し自分を信じてやるしかないです。
そして、その結果として勤めて貰う給料とは別次元で報酬を得ることができます。
これがたまらない瞬間です。
「あぁ自分は間違っていなかったんだな」という充足感です。
少しやって上手くいかなくても、それはまだ多くのことをやり残している可能性が高いです。
ですから、飽和しているかどうかの結論を出すのは、だいぶ先の話なのです。
全ては自分の責任
カメラ転売のスクールに参加されていた方の中に、
「スクールに参加して確かに売上と多少の利益は出ました。
でも、スクールが終わった途端に売上が下がりっぱなしで・・」
という相談をくれた人がいました。
僕:「なんで売上が下がったのですか?」
Aさん:「スクールでは先生が店舗仕入れツアーを実施してくれていました。
それに参加していたのですが、先生に見てもらってOKがでた商品だけ仕入れて販売していました。
スクールが終わったら何を仕入れて良いのか分からなくて仕入れもしてない状態なんです」
・・・
確かにその気持ちも分かります。
自分で考えるよりも先生に考えてもらい答えを出してもらうほうが、どれだけ楽か。
でも結果的に1人になったときに何もできなくなってしまう。
転売ビジネスといえども結局は自分自身が全てです。
確かに教えてもらう知識、ノウハウなどは成果を出すための時間短縮として極めて大事な情報です。
ただ、そういった素晴らしい情報も自分で活かす気がなければ永遠に独り立ちなどは不可能です。
この辺は『従業員マインド』から『経営者マインド』へと考え方をシフトする必要があります。
従業員マインドというのは「何時間働いたらいくら稼げるのか」といった考え方です。
経営者マインドは何時間働こうが得られる結果が全てです。
1時間働いて100万円を稼ぐ人もいれば、何十時間を費やしても2万円も稼げない場合もあります。
時間という概念はなく、結果が全てです。
転売も、相手は人間です。ネットで相手の顔が見えないから実感が湧きにくいですが、向こう側には確かに人がいます。
これは立派なビジネスです。
そんなビジネスを自分でするのだから、自分のやることに責任を持たざるを得ないし、経営者マインドになっていかなければいけない。
そうなれないと稼ぐのは難しいのが現実です。
僕はマインドセット(考え方)というのを語るような身分ではないし、あなたも求めていないと思います。
これがジェフ・ベゾスさんとか斎藤一人さんとかビル・ゲイツさんとかだったら大いにマインドセットを聞きたいでしょうが、僕みたいな何処の馬の骨かも分からない人間が商売の心得みたいなものを説いたとて、このページを瞬殺で閉じられるのがオチ。
だから語るつもりもなかったのですが『自分の責任』『経営者マインド』というのは僕が10万円稼げるか稼げないかの状態から10倍稼ぐまでに必要だった考え方でした。
なのでシェアさせていただきました。
ここまで読んでいただき本当にありがとうございました。
感想や質問がある場合は以下のコメント欄にお願いします。
コメントを残すということは自分の頭の中の整理、つまりアウトプットに最適です。
アウトプットは記憶の定着にもオススメなので、せっかく覚えたことを忘れないためにもコメントを残してくださいね。
こんにちは。
ebay記事をみて勉強させて頂きました。
私も数年間ebay販売していたので、また再チャレンジしてみようかと思いました。
ありがとうございました。
オカベ様
コメントありがとうございます。
再チャレンジすることで
当時は気づけなかった点に
気がついてうまくいく可能性もありますよね。
是非、頑張ってくださいね。
質問などがあればいつでも
メールかコメントをください。
ありがとうございます。
富澤
こんばんは。
色々な問題を乗り越えながらebayやAmazonで販売してきましたが、抱えていた問題が大きくて、売り上げが伸びなくなってしまいました。
今後の参考にしたいので、もしよければ相談しても宜しいでしょうか?
もちろん有料で構いません。
こんいちは。
私も高い授業料を払い月一回の授業に参加していました。そしてebayに出品していますが
出品数は少ない、メイン商品はなに?と思われる商品、ストアーとして登録もしていません
現在は、全く売れない状況です。本当はカメラが好きなのですがネット上では値が高すぎて、
手が出ない状況です。何とかこの状況を打開したいですね。
非常にわかりやすい、現実に即した記事をありがとうございました。
まさに今、カメラ転売の高額セミナーの説明会に行き、入学を迷っていたところなので、自分が何に対して不安に思っているのか、そしてその不安は(実際にビジネスを始めたとき)どの程度現実化する可能性があるのか、より明確になりました。
カメラが趣味で、商材には興味・情熱があるものの、やはり高額商品、仕入れのための資本に不安があり、いきなりこの商材から始めることは現実的ではないかなと思いました。
まずは経験値を目的にネットでの転売を実際に始めてみることから、にしたいと思います。
りょうりょう様
コメントありがとうございます。
そういったスクール、コンサルなどは
おっしゃるとおりで高額です。
僕のような自分に甘く、さぼるタイプの人間には効果的です。
大金を支払う痛みを伴うことで
自分に覚悟ができ、諦めるという
退路を断つ役目があるからです。
ただ、それは万人に必要ではなく
それぞれの状況、環境によるところがあります。
あまりお金に余裕がない状況では
とりあえず自分で色々とテストしてみるというのも良いです。
スクールにお金を支払ったつもりで
それを仕入れなどに投資すれば
失敗しても色々と学びがあるはずです。
結局は行動の最中で学ぶことが
もっとも臨場感があり吸収できることが多いのです。
コツコツでも頑張っていきましょう!
富澤
富澤さま
記事を読ませて頂きとても参考になりました。転売輸出を始めて日は浅いですが、コロナショックからの配送問題等を抱え壁にぶつかりました。不安ながらも試行錯誤していますが、結果が出ることを信じ進めていこうと思います。
matsu様
コメントありがとうございます。
また、記事も読んでいただいて
嬉しい限りです。
そうですね、現在はコロナによる
配送問題が悩みの種ですよね。
つらい時期も必ず終わりはあるので
「結果が出ることを信じ進めて」
着々と準備していきましょう!
質問などがありましたら
いつでもコメントorメールください。
頑張っていきましょう。
富澤