富澤です。
この記事では海外に荷物を発送するのに最も安い方法を解説します。
サイズや重量にもよりますが、基本的には日本郵便(郵便局)のSAL便というものを使うのが最も安い方法です。
ただし送る品の価値(値段)や相手に届くまでの期間など考慮すべき点もありますので、その他の発送方法についても解説をしていきます。
もくじ
海外発送はどこの運送会社を使うべきか?
僕が初めて海外に荷物を送る際にどこが安いのかと色々と調べました。
ヤマト、佐川など調べましたが小さめの荷物であれば日本郵便が最も安かったです。
amazon.com(アメリカ)やebayというオークションサイトで販売されている日本人の方は殆ど日本郵便を使っています。
僕も海外発送をする時は日本郵便オンリーです。
そんな日本郵便一強な部分がいなめない海外発送事情ですが、日本郵便の国際郵便にも種類がいくつかあります。
それらは届くまでの日数や補償内容などの違いがあり、料金も変わってきます。
比較的よく使う海外発送の種類について次から解説をしていきます。
海外発送:日本郵便のEMS
EMSは日本で言うところの宅急便です。
料金は高めなのですが数日で相手に届きますし、2万円までの補償があります。
2万円を超える品物の場合は別途追加料金を支払うことで最高200万円まで保険をかけれます。
例えば1,000g(1kg)の荷物をアメリカまで送るとなると料金は2,900円で日数は2〜3日となっています。

ただ個人的な経験からすると、もう少し日数がかかる印象があるのですが、それでも5−6日くらいで届くことが多いので海外宛の荷物としては早いように思います。
- 商品が高額である
- 送料は高くても問題なし
- 早く届けたい
という方はこのEMSを選択すると良いかと思います。
海外発送:日本郵便の小型包装物『航空便』
小型包装物は日本で言うところの定形外郵便みたいな感じです。
この小形包装物にも2種類あって、その中の航空便というサービス。

アメリカまで送るとなると10日前後で届きます。
送料は先程のEMSをと比較すると1,000円ほど安価になっているのが分かると思います。
(1キロの荷物の場合)
ただしこの図に表示されている1,860円というのは追跡番号や保険はついていないため、紛失などが起きてしまうと探しようもなければ補償も一切ありません。
僕は安価なものを販売していたので小型包装物で書留(追跡)なしで送ることが多かったのですが、意外とちゃんと届きます。
ただ全てが無事に届くというわけでもなく、やはり数百に1件程度は紛失や大幅な遅延といった事故が起こります。
なので高額商品を販売した場合はなんの追跡も保険もついてない小型包装物はリスクがあると言えます。
また条件があり、三辺の合計サイズが90cm以内であり重さは2キロ以内までとなってます。
超過してしまう場合はEMSにシフトせざるを得ません。
- 比較的安価な品
- 納期に多少の余裕がある
- 送料を少し安く抑えたい
- 大きさ90cm以内の2キロ以内
という方は航空便が良いと思います。
また追加料金を払うことで書留という追跡番号と保険をつけることができるオプションもあります。
国際eパケットというものになりますので、それは後ほど解説をしていきます。
海外発送:日本郵便の小型包装物『SAL』
SAL便は最もエコノミーな配送方法になってます。
先程の小型包装物のルールは一緒です。
90cm以内で重さ2キロまで。
航空便と一緒で飛行機を使って相手国まで輸送されていきます。
ただし、飛行機の空きスペースを利用しますので日本を出るまでに結構時間がかかることが一般的です。
繁忙期などは荷物が膨れ上がりますから国内を出るまでに多くの時間を要することもあります。

1キロの荷物を送る場合は1,080円となっており非常に安いです。
販売する価格帯などにもよりますがebayやamazonUSで販売しているセラーはこのSALを使うことが多いです。
上の図では2週間前後とありますが実体験から納期は長いと1ヶ月くらいはかかることがザラです。
逆に7日くらいで届くこともあって驚くこともありますが、そんなのは稀で基本的には2週間から1ヶ月はかかると思ったほうが良いですね。
- 比較的安価な品
- 納期まで1ヶ月程度余裕がある
- 送料を最安値で抑えたい
- サイズ90cm、重量2キロ以内
であればSAL便が最も安く海外に荷物を送る方法になっています。
注意点としては韓国は書留なしのSAL便を受け付けてません。
海外発送:国際eパケット、国際eパケットライト
国際eパケットというのは先程の小型包装物に書留を付け加えたサービスだと思っていただいてOKです。
国際郵便の書留は追跡番号が付与され6千円までは補償が付きます。
1万円の商品を海外に送って紛失が認められた場合は6千円までは返金されるということになります。
また自分でプリントアウトするという作業をしなければいけない分、普通に窓口で書留を付けるのよりは安くなります。

国際eパケット=航空便+書留
国際eパケットライト=SAL便+書留
といった感じです。
ノーマルな小型包装物に比べると若干高くはなるのですが、安心を得たいのならばeパケットを使うのも悪くありません。
- 少し高価な品を送る
- サイズ90cm、重量2キロ以内
- 追跡番号が欲しい
といった方はeパケットを使うのが良いと思います。
EMS、国際eパケットのラベル作成方法
EMSのラベルは郵便局に置かれていて、それを手書きでダンボールなどに貼り付けて差し出すことも可能です。
ですが、それも手間だし・・ということであればネット上でラベルを作成して自宅のプリンターで印字して郵便局に持ち込むのが良いかもしれません。
国際マイページアカウント登録
ラベルを作成するには国際マイページという日本郵便が提供しているサイトに登録をする必要があります。

上に記載したリンクからアカウントの登録をするのですが、多くの人は個人だと思いますので、『個人のお客様』をクリックします。

ページが移りましたら日本語で『*』マークがついた必須箇所を埋めていきます。
入力が完了してページ下部の『利用規約に同意する』をクリックすると確認画面に移ります。
住所氏名に間違いがなければ『登録』をクリックします。
これで仮登録が完了となります。記入したメールアドレスに確認メールが届きますので、そのメールに記載されているURLをクリックすると本登録が完了となります。
ログイン画面に行き、メルアドとパスワードを入力すれば以下のような管理画面に入ることができるようになります。

国際マイページから専用パウチ(無料)を請求
もし、すぐに海外発送をする予定があるのであれば優先してやるべきことが『パウチの請求』です。
ラベルを作成してプリンターでプリントアウトしたら専用のパウチにラベルを入れなければいけません。
パウチは郵便局にも置いてませんので、この国際マイページからしか入手できません。

いずれにしてもパウチは無料なので海外発送の予定がありそうなら先に請求をしておくのが吉です。
請求から自宅に郵送されるまで1週間以内だったと記憶しております。
依頼主アドレスをローマ字で入力
ラベルを作成する上で必要な情報は主に『依頼主、発送先、内容品名』などになります。
依頼主は自分の住所氏名ですね。
これをアドレス登録するのですが、ローマ字で登録をする必要があります。
登録の方法ですが、『アドレス帳一覧』をクリックします。

すると以下のページに移りますので、『依頼主アドレス帳』にチェックを入れてから『新規アドレスを登録』をクリックします。

そうしますと以下のような自分のアドレスを入力するページに移動しますので入力をしていきます。
ちょっと注意点。

例を見ると分かるのですが日本で日常的に記載する住所と配置が少し違いますよね。
番地が先に来て、次に町名とかが来ています。
逆になるんです。
でもちょっとややこしいので個人的には住所変換サイトでやってしまうのが良いかなと思います。
住所変換サイト→ http://judress.tsukuenoue.com/
もしくは郵便番号を入力して『住所設定』をクリックすると、ある程度までは自動で入力もしてくれます。
あと電話番号は日本の場合『+81』から始まります。そして最初の0を消します。
例えば番号が080-1234-5678だった場合は、
『+81-80-1234-5678』
になります。
そういったルールです。
*マークのついた必須部分を全て入力し終わったら下部の『この内容で登録する』をクリックして発送元のアドレス登録は完了となります。
国際マイページのラベル作成の手順
ラベルの印字手順について解説します。
国際マイページの管理ページに行き、以下の画像にある『送り状を作成する』をクリックします。

すると発送元の選択になりますので、先ほど英字で作成した自分のアドレスを選択しお届け先の選択へをクリックします。

お届け先はまだ登録していませんので、ここで届け先の住所氏名などを入力していきます。
ebayやamazonなどでの販売であればコピペでOKなことが殆どです。



ここも基本的には*マークがついている項目は必須項目となってますので、埋めなければ次へ進めません。
全て入力できたら以下の画面に進み『登録』をクリックして完了させましょう。

登録をクリックするとお届け先選択の画面に戻りますので、今ほど登録した相手先の項目にチェックを入れて内容品入力をクリックし次に進みます。

上の画像のページのように発送方法について選択ができます。
EMSで送るのであれば『EMSで(物品)』になりますし、航空便タイプのeパケットであれば国際eパケットです。
SAL便で低コスト重視しながらも書留を付けたいのであれば『国際eパケットライト』を選択することになります。

発送方法を選択すると、ページの下の方に内容品を入力する項目が出てきます。
ここでは例でAudio CDと入力していますが、内容品は自分が送る品を入れるようにします。
品名が英語でわからない場合は『◯◯ 英語』などでグーグル検索するとヒントが散らばっていますね。
で、単価の部分はその商品の価値です。
販売をした商品であれば、売れた値段を記入します。
『JPY(日本円)』の部分をクリックすることでUSD(ドル)などに通貨を変更することもできます。
ここも*マークだけを入力すればOKで重さなどは入力しなくても大丈夫です。
入力が完了したら個数の隣にある『登録』をクリックします。
で、危険物についての確認にチェックを入れて『発送関連情報の入力へ』を押して次に進みましょう。

上の画像のページになるのですが、総重量を入れることで送料を確認することができます。
でもそれは任意ですので入力しなくてもOKです。
あくまでも*マークが必須となっています。
注意すべきは『インボイス印刷指定』の項目です。
ここは元の状態のままである『規定枚数を印刷する』のままにしておきましょう。
国によってはインボイスが複数枚必要になることがあります。
インボイスが3枚必要な国なのに1枚しか印刷して同封しなかったとなると返送されることになります。
なので規定枚数をしっかりと印刷する必要があります。
注意すべきはそれくらいです。
『登録内容を確認する』をクリックして下の画像のページに進みましょう。
すぐ印刷をするのであれば『注意事項に同意して送り状を印刷』をクリックします。

印刷するをクリックすると上記のようなプレビューが表示され、印刷が可能となります。
印刷ができたら折れ線に従って2つ折りにして専用パウチに入れダンボールなどに貼り付けて差し出す準備が完了します。
最初は手間取ると思うのですが、何回かやっていくうちに慣れて素早く完了することが予想されます。
また品名に自信がないときは郵便局に電話をして聞くか、窓口でダイレクトに相談しても良いですね。
小型包装物(書留なし)の宛名書き方、発送方法
小型包装物はラベルの印字サービスなどはありません。
国内で手紙を送るようなイメージです。
少し違うとすれば『内容品』を記すためにグリーンラベルというのが必要になります。
これは郵便局に用意されてますので「海外発送用のグリーンラベルをください」と言えばくれます。
またの名を『CN22』だったり『税関告知書』とも言います。
どれか言えば分かると思います。

必要なものは『発送元である自分の住所』『発送先である相手先住所』『税関告知書』の3つ

上の画像のような感じでOKです。
税関告知書は品名、価格を記入して、サインを書いて販売した商品であれば『その他』にチェックを入れます。
手書きでも大丈夫なのですが、結構な時間がかかることとミスが手痛くなってしまう可能性を否定できませんので個人的にはコピペして印刷したのを切って透明のOPPテープで貼り付けるのが良いかなと思います。
数が多くなってきたらブラザーの感熱式プリンターなどを導入しても良いと思います。
宛名を梱包資材に貼り付けて完了したら郵便局に差し出します。
その際に「小型包装物の航空便で」なのか「小型包装物のSAL便で」と配送方法を伝えるようにしましょう。
個人的な経験からいくと窓口の人も普段からあまり海外発送する人が少ないせいか手間取ることが多々あります。
温かい目で見守りましょう。
最安値で海外発送をするならSAL便
ラベル印字の手順までも解説しましたが、送料面でのまとめは最安値で海外発送をしたいならSAL便という結論がでました。
ただ、納期や補償面などのデメリットもありますので、自分が送るアイテムがどういった品であるのかを吟味して配送方法を検討するのが最終的には大事です。
送料をケチって痛い目を見るなんてことも十分にありえるからです。
更に日本郵便を使いますので海外発送であっても『切手』での発送も可能です。
切手はヤフオクなどでまとめ売りされています。
あまり頻繁に海外発送をしないということであれば、まとめ買いもいかがなものかと思いますが、ビジネスとして定期的に海外発送をしているのであれば切手を購入するのも良いと思います。
国内の買取業者が切手をまとめ売りしているのもあってヤフオクなどでは多数出品されています。
バラでよければ83~88%くらいで買えますね。
つまり1万円分の切手で85%だったら8,500円で買って1万円分の送料に充てることができるということになります。
数が多くなると小さい差も長期的に見た時に大きな金額の差になります。
そうしたマメな経費削減も利益を押し上げる要因になります。
ビジネスで海外発送を頻発するなら日本郵便との後納契約も検討すべきです。
そのあたりは過去に記事にさせていただいてますので、そちらを読んでいただくとメリットが分かると思います。
これからの時代、海外販売がもっと盛んになっていくような気がしてなりません。
まるで日本国内で取引をするかのように海外発送が当たり前の時代がくるかもしれません。
そんな波を先取りして個人輸出を小さく始めて自分の才覚で稼いでいくライフスタイルも良いです。
ここまで読んでいただき本当にありがとうございました。
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