古物商を無店舗で独立するために必要なスキル

富澤です。

この記事では店舗を出さずに今住んでいる自宅で『古物商』として稼いでいくスキルについて解説をしていきます。

古物商と聞くと固い印象を受けるかもしれませんが、古物商も中古の転売もそこまで大きな差はありません。

古物(中古)を売買して儲けるには『仕入れ』と『目利き』の2つの要素が勝敗を分けると言っても過言ではありません。

その辺り、詳しく解説していきます。

リユース市場は成長、古物商を取得する人が増加

基本的には中古を取り扱って転売などをするなら古物商を取得しておいたほうが良いです。

昨今の転売ブームのせいなのか古物商許可申請をする個人、企業が年間70万件を超えているようです。

その中で古物商として一本で生計を立てているところは少ないとは思われますが、それでも非常に多くなっています。

その背景としてリユース市場が成長していることが挙げられます。

現在の中古市場は3兆円規模と言われてます。

これが毎年7%くらいで成長していますので、中古市場の需要が膨れ上がっているといっても過言ではありません。

以前は中古市場もあまり認知されていなかったかもしれませんが、ネットオークションやメルカリなどの恩恵で『中古を買う』という文化ができてきました。

僕もパンツとか下着の中古は嫌ですが、時計や車、服とかは別に中古でも良いかなとすら思います。

つまり新品でなければ嫌だ!という人も「中古でも良いか」というように変化しているのではないでしょうか。

ライバルも多いのですが、市場も成長し続けていますのでチャンスがあります。

古物商を無店舗で始めるには

古物商許可を取得したからと言って誰しもが儲かるわけではありません。

確かに出入りできる仕入先も増えて、チャンスがあるように感じますが、それだけで儲かる程甘くありません。

どんなビジネス、市場でもそうですが儲かっている人は一部の人、会社です。

その一部になるために知識を付けたり、工夫をしなければいけないわけですね。

僕たちのような資金力のない個人(または会社)は初期投資をいかにかけずにビジネスを成長させるかが大事です。

ですからいきなり店舗を構えたりせずに自宅でできるのであれば自宅開業が良いでしょう。

自宅開業となると、

  • 販売はネット、古物市場
  • 扱う商材は小さい物が適している
  • 買取をする場合は出張買取に限定される

などの制約は生まれます。

ですが気にするようなことでもないと思います。

いずれにせよ古物商も転売ですから、売るものを仕入れなくては話が進みません。

ということで仕入れについて少し考えてみましょう。

古物商の仕入れ先とは

先にお伝えします。

古物商の最強は『個人からの買取』です。

これが最も利益率が良く最強なことをご理解ください。

この部分を少しお伝えします。

古物商の最強は買取である

普通の物販の場合、最も利益があるのはメーカーであることが大半です。

メーカー



小売業者

一般客

というような流れで下に行けば行くほどマージンを抜かれて高くなっていきます。

上流に行けば行くほど利益を確保できるのであれば上流を目指すのが正しい考え方だと思います。

中国輸入なども現在はOEMが主流となっています。単純な転売の次のステージは得てして上流を目指すというのが一般的です。

では中古の場合はどうなのか?

あまりメーカーとか関係ないですね。

中古の流通は、

一般個人、倒産品など

買取業者

オークション、古物市場、店舗販売

一般客

といったフローになるのが普通だと予想されます。

中古品を最も上流で生み出すのは個人客ということです。

それをダイレクトに買取する業者が最も仕入れ値をコントロールする強い存在です。

もしかすると買取はハードルが高いと感じられるかもしれません。

ですが、自宅開業で独立することも可能です。

現に僕のコンサル生に自宅アパートから買取起業をされた方がいます。

一人は中国輸入の転売をしていた方なのですが、元来お話好きで誰とでもすぐに仲良くなれる人です。

それだけに中国輸入のようなコツコツとした作業よりも人と話して仕事をしたいというタイプでした。

そこでチラシを作成して出張買取を始めました。

査定や流れ、トークなどは教えていたので、すぐに収益化に成功していました。

もう一人の方は仕事をされていた方で週末のみしか時間がないのにも関わらず、出張買取スタイルで副業として始めました。

この方も自宅アパートでスタートです。

同じチラシ集客でコンスタントに売上を増やしていき半年後に会社を辞められて完全に独立を果たされました。

正直言って、このような人は稀だと思います。

普通に考えて買取ってハードルが高いという先入観があり、始めることができない人が大半です。

ですが始めた人に共通するのは収益化が非常に早いということ。

買取のノウハウについては今後、記事に詳しく書いていきたいと思いますので楽しみにしていてください。

古物商の仕入れ:古物市場

古物市場・・競りとも言われるしオークションとも言われます。

市場を分かりやすく説明すると築地、今は豊洲ですね。

そこで魚を前にして「1000円!2,000円!他ないか!?」みたいな威勢のいい掛け合い。

あんな感じのイメージです。

そういった市場は主催者がいて参加費は無料のところもあれば2,000円とか入会金、年会費が数万円かかる市場もあります。

ここで取引される品物は基本的に主催者が買取した物、その市場に参加する他の古物商が持ち込み売却するものという感じです。

古物商許可を持っていることが出入りする上で必要です。

また、一見さんお断りみたいな厳格な市場もあって紹介者(会員)からの推薦がないと出入りできない市場もあります。

各都道府県、曜日など全く違ってきますので警察などに行って聞くのが早いと思われます。

競り市場で扱われる商材は骨董、美術品、ブランド物、家具、、、なんでもですね。

もちろん、その市場の特徴によって変わりますので自分が扱いたい商材を競りしている市場を調べるのが良いですね。

僕も色々と調べたのですが、ないこともないのですが地方は市場が極めて少ないです。

都内、関東近郊だと様々な競り市場が毎日のように開催されています。

またインターネットライブオークションなどもあり、地方であってもネットから参加できるオークションも少ないですが存在しています。

こういった競り市場に出入りする人はリサイクルショップの店長さんや転売ヤーなど様々です。

どれくらいの値段で仕入れられて、それくらいの利益が出るのか?それは千差万別で難しいところもあります。

ブランド物系のオークションは人気もあることから、競り市場仕入れのヤフオク販売などでは利益を出すのが難しいことが多いと思います。

それでも全く無いこともないので入念にチェックしていけば見つけることができます。

またブランド品はオークション主催者が出品商品をチェックしているので偽物が紛れていることは考えにくく、本物保証というお墨付きが付いているので安心感はあります。

その他、色んな物を扱う市場ではレコードや家電、楽器、カメラなどが売られているので掘り出し物がある可能性は高まります。

最初はライバルが苦手としていたり見向きもしないような商品の知識を付けて仕入れてみるのが良いのではないかと思います。

弱者は他と一緒の考え方、行動をしていてはダメです。

赤信号で他の人が立ち止まっているなら自分だけ走り出すみたいな・・青信号になっても自分だけは渡らないみたいなイメージで周囲と逆を行くと良いですね。

古物商で独立するためのスキルとは

僕自身も古物商許可を取ってずいぶんと経ちました。

色んなジャンルの品物を扱ってきたし、それは現在進行系でもあります。

「こんな物がこんな値段で売れるの?」みたいな出会いが本当に多くて、そのトレジャーハンティング感が楽しくて飽きずに続いてます。

古物商許可を取って利益を確実なものにするために考えられるのは、

  • 上流に行く(買取ステージまで登る)
  • 他と違う販路を持つスキル
  • 経験を積み目利きスキルを高める

でしょうか。

上流に行くというのはすでに説明させていただきました。

他と違う販路を持つというのは例えば海外を販路として検討するなどが考えられます。

例えばebayという海外のオークションは日本からでも出品が可能です。(英語を使わなければいけないが)

こうした海外オークションでは日本のヤフオクやメルカリで売るよりも高く売れる場合があります。

国内相場ではなく海外相場で考えて仕入れをすることで仕入れられる幅も広がる可能性があります。

ちょっと面倒と感じるかもしれません。

ですが、しつこいようで恐縮ですが僕たちのようなコネも資金もない弱者は面倒を買って出て密かに儲けていくのが良いです。

誰でもできてしまうことは飽和します。

でも一手間を加えるだけで競争者がぐっと減ることもあるので、カメラやレコードなどの知識を付けて仕入れて海外販売もオススメです。

海外販売については他の記事でしつこいくらいに解説していますので、興味がありましたらそちらを参考にしていただけると嬉しいです。

最後に『経験からくる目利き』ですね。

目利きとか言うと「はい、はい」って感じるのは僕だけでしょうか。

最初は目利きとかダルいんだけどと思っていたのですが、数年に渡り古物商を真っ向から営んでおりますと、この目利きとやらに助けられる一幕が非常に多い。

ただ、この目利きはにわかに座学していてもスキルアップしないのが厄介です。

どういうことかというと、実践の経験でないと身につかないのです。

以前に島田紳助さんの若手芸人へのセミナー動画を見たときに紳助さんが言っていたことなのですが、

「本なんか読んでも意味ない、俺は一切読まない。だって覚えられないもん。
人間は心が動いたときに強烈に記憶するんだ。感情が動いたときのことは絶対に忘れない。」

多少違うかもしれませんが、こういった発言をされていました。

確かに!と感じずにはいれません。

僕も始めて転売をしたときにebayでポケモン緑というゲームボーイソフトが売れたときのことを強烈に覚えています。

「よっしゃぁぁ〜〜〜!」と激しく感情が動きました。

他にもフラれた時とか警察に補導された時とか、車をぶつけてしまった時とか・・

小学生の時の出来事であろうが、そういった体験は忘れないものです。

これは目利きスキルでも同じようなことが言えると思います。

仕入れて販売をするといった一連の経験を積むことで、時には「売れない!」と焦る時もあれば、想定に反して高く売れて「おっしゃ!」と喜ぶときもある。

こういった人間らしい失敗と成功を繰り返すことで「この手の商品は売れやすい」「これは売れるまで時間がかかるタイプの物だから、あまり高く買えないな」などと冷静な判断ができます。

目利きは良い物、悪い物を見分けることでもありますが、判断力を磨き上げることでもあるのです。

こうした物を見る目と判断力がスキルとして身についていくと、超長期的に稼ぎ続ける財産となります。

その財産はあなたの頭の中に築き上げられたものですから税務署も警察も隣人も奪うことはできません。

焼け野原になってもゼロからまた始めることができます。

短期間でどうこうできないものかもしれませんが、それだけに価値があるスキルなのです。

ここまで読んでいただき本当にありがとうございました。

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アウトプットは記憶の定着にもオススメなので、せっかく覚えたことを忘れないためにもコメントを残してくださいね。

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